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2015年5月7日木曜日

【先輩のお話】永井佳世さん

インタビュー・シリーズ【先輩のお話】では、飲食業関連のお仕事をなさっている諸先輩に開業のきっかけや、その業態を選ばれた理由などを20T運営者が直接お話をうかがっていきます。
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永井佳世さん
MOLLY MALONE’S プランナー


開店から何年になりますか?
13年です。

前職を教えてください。
スターバックス・ジャパンのマーケティング部の商品企画でした。

開店のきっかけ、また、なぜこの業種だったのかを教えてください。
「広島市内に大人が楽しめる場が無いね」と気がついたのが2000〜2001年ごろ。その時思い出したのが1998年のワールドカップを友人と観戦したのがニューヨークのアイリッシュ・パブでした。大きなスクリーン、スポーツと音楽の両方がある、踊っている人もいる… ここは何!? という初印象でした。それからすぐそのアイリッシュ・パブを含む、マンハッタンの現地調査*に行き、開店の準備を進めました。

まだギネスは[広島では]新しい飲物だったのでどのようにPRすれば受け入れられるかということを、当時ギネスを販売していたサッポロビールと何度も打ち合わせを重ねました。当時からずっと変わらず[モットーとして]掲げているのは「アイルランドのアイリッシュ・パブを[この店で]体験して欲しい」ということです。そのため内装も海外から一式輸入し、アイリッシュ・パブの雰囲気や空間そのものを再現できるよう本格的なものにこだわりました。

また見た目だけでなく、文化も、例えば店で演奏される音楽はアイルランド人のバンドを招待しましたし、集う人々が楽しくリラックスでき、すぐ友達になることができるのが本場のバブですから、スタッフにも「[そういう店で]自分がして欲しいサービスは何だろうと考えて」と当時から常に言っています。

* アイリッシュ・パブ専門店だけで地図ができるほど、マンハッタンにはアイリッシュ・パブが溢れているそうです

これから飲食店を始めようとする方に一言お願いします。
妥協しないで自分が好きなお店を。
考えてみると、私は自分がこの店の一番のファンなんだな、と思います。
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